2014-04-17 母へ 日記 歌を 口ずさみつつ野すみれを愛で 八分咲きのさくらを見つつ 再びの春の野を立ち止まりして 目指す美術館になかなかに たどり着けぬが それもまた嬉しく 道は迷うようにできているはいとおかし 晴明なる日にめぐまれ歩む幸いよ 一年に一度の一人旅は いつからか一人ではなくなった 母よ私は元気です あなたのようにどんどん歩きしています これからが私の春 暖かき光の中によきものたちの 確かなるかたちが見える 清澄なる町並みに 子供等の姿ありて 幼き声で挨拶のうれしくありし そは信州