信州の旅


        

       在来線お願いします駅員さん   ゑぽむ



        

       おとな木に守られおりて可憐なり  ゑぽむ



        

      やわらかき葉布団ぬけておはようさん  ゑぽむ



        

       母は押し吾に清かな道示し   ゑぽむ





信州の旅は一泊では実にもの足りなく思われました
三泊はしてゆっくりと歩いてみたいものです
春を二度 味わうことができてなんと幸せでありましょう
そしてこの小さな花々の可愛らしさに故郷を見ました
あぁ こうであった このように静かな春が私の原風景
雪のこる山々を見つつ清澄な風に吹かれて
幼心にかえって あたかも少女のごとくありました






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