まあまあと宥めすかすも春だもの

小泉八雲の蓮の葉のお皿をいただいて嬉しかった
しかし へるん先生は外国人なのに
日本に来て日本語を日本人以上に優れた文章に綴り
不朽の名作として世に名と作品の数々を遺した。

怪談 それは電気の無い時代
どれほどの暗闇であったのだろう
漆黒色というもの 宇宙ならばブラックホールというものだ
全てを吸いこむといわれている
願わくばこの世の悪だけを吸いつくしてほしい


へるん先生の願いは正にそこにあったのではないだろうか
人の心に最初から備わっていない笑いをえるために
そうだ 悪党を笑いのめすために描いておられたのだろう


いつか書いたチルチルミチルの青い鳥
明日生まれる赤ちゃんの国から
悪意を携えてきた者達が確かにいるのだ
あなたの乗った電車の席の向かいに
君の窓辺のすぐそこに
私の一番身近な所に
その者達はいる


春は様々な物を連れてくる
花と緑と優しい風と 清らかな水をたたえた池に
もしかして恐い顔がうつることがあるかもしれない
それこそが悪魔だ
ほら肩に手を置こうとしている
逃げなさい 春風に乗って飛びなさい
水面を覗きこんではいけない
深い空 底知れぬ澱
真っ黒な鈎爪を持った者等が汚れた泡を吹いている


青嵐の時よ来い
そして悪魔を吹き飛ばせ
二度と戻って来れぬ果ての果てに葬り去ってくれ
善が善として全うできるような世であることを心から願う


オバマさんが来た
日本中のお巡りさんが東京に来た
だから邪悪は移動する
手薄なところを狙ってささと。。。


春はいいなあ ざわざわと ざわざわと 木々をゆする風
それがそよ風でありますように


「へるん先生 先生!」っと呼ぶ
先生のお仕事の意味がやっと解りました


ニンニク 十字架 杭


信じる心