別れても海馬に乗ってひた走る

        



人生二度目の本の整理 由比ヶ浜古書店さんに来てもらおう
同じ本が二冊も三冊もあったりする
読んだのを忘れて買うのである
5ページ目くらいで気付く 癪にさわるが忘れたふりで読む
そうだった そうだったなあ 懐かしい過去の自分に出会う作業
教えてくれた先生であり友人である本 本先生 本ちゃん 本くん
頭の中にちゃんと入っているからね
忘れないよ 多分ね そうきっと忘れないと思うよ おそらくね
私の孤独を慰め励ましてくれてありがとう ありがとう
誰かの目で文字をなぞられる日まで待っていてね


残す本 傍におく本 その多くは詩集であり歌集である
そして小説は女性作家が大半
何度も読み返した本はどこに何が書いてあるかまで記憶している
読んだ当時の心に帰る旅ができる
そして幼い私 若い私を 今が行って背中を撫でる がんばったね
えらかったよと褒める 


三浦綾子さん 曽野綾子さん 皆川博子さん 先生だ
八木重吉さん、とみ子夫人 谷川俊太郎さん佐野洋子さんご夫妻
井上ひさしさん 笑いをありがとうございます
枝雀師匠 天国暑うおますか?
そして私の学校のかほる先生の本 ちゃんと勉強続けます! 
背表紙は優しく語りかけて下さる
ず〜っと傍にいて下さい





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