母の肖像・村岡花子訳

        



変色したハトロン紙をはがしてみたら思いがけずきれいな本
しかもパール・バック著 村岡花子訳「母の肖像」であった
まったく読んだ記憶がないが あるのだから読んだのだろう


あとがきより抜粋


「母の肖像」は今日までに私が読んだあまたの書物の中で
最も強い感動をもって読み終えたものの一つであり
長いあいだの愛読書である。
「母の肖像」と相並んで「戦う天使」というのがあり、これは
パール・バックの父の伝記である。
この二部作が一つとなって、謂わば「精神と肉体」の生活記録を
作り出していると見ることが出来よう。
私は近い将来に「戦う天使」をも訳出したいと願っている。

     1957年2月1日 東京大森にて 村岡花子



わが書棚にありながら初見のごとき書にて感激しきり
今見つけたことは毎朝の「花子とアン」との新たな出会いと云って良い
何はさておき表紙を開こう
そして想像の翼を広げて心の旅に出よう





               ✿