四谷シモン人形展

        


        


        


横浜そごうに四谷シモン人形展を観に行った
初めて実際に接する等身大の人形たち
清らかな少女、少年 そして娼婦 大人の男
そしてシモン自身 まるでキリストのような風貌
天使は彼の僕かもしれないと感じた


ずいぶん以前に古書店で買った本
店先に積まれていて500円 開いてみるとボールペンの書込みいっぱい
レジの店主に「こんなに書き込みがあるのに500円ですか?」と訊く
すると「それでも500円なんですよ」・・・なるほど・・・。
しかし黒赤の書き込み線引きも気にならぬほどの中身だった
彼は小説家でもエッセイストでもないから文章は稚拙だが
内容は実に興味深くて一気に読んで、また読んで、またまた読んだ


ろくに学校にも行けぬ境遇にあっても創りたいという欲望は
彼を駆り立てる そして唐十郎 金井美恵子らとの運命的な出会いをする




       「古池や蛙飛び込む卵とじ シモン」



    ・僕が考えている女って、やはり人間ではなくて
     人形なのかもしれません。
     女の美しさというものは、人形の美しさでそっくり
     置き換えることができるんです。