松本清張・神々の乱心

未完の書である なかなか読む機会がなかった
結末が書かれていなくともいいのだという気がした


        


一頁目からぐいっと惹きこまれる
さすが清張先生だ

物語りの舞台は昭和初期 明治42年生まれの作家ではあるが
なんという調べの深さ理知であろうか


上巻半ばではあるが急く気持ちで読み進んでいる
未完の最後は作家の最期である
心残りであったのだろうか いやそのようではないだろう
本は師であり親であり友である
父と同じ頃に生をうけやはり同じ頃に旅立ったひと
聴けなかったことを教えてもらおう





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