初めての一人暮らし

義父上を介護していた友人


御主人は先に旅立たれ 大きなお家に二人きり


ほんとうは「隆さんと二人で暮らすはずだったのに」


義父上が過日 息子さんと奥様のところに逝った


「初めての一人暮らしです」とメールが届いた


鎌倉においで 私も仙台に行くね 遊ぼうね と





私たちの娘時代は一人暮らしはなかなか認められなかった


それなのに 堂々と暮らし始められるのだ


彼女の空白 彼女の喪失 彼女のけじめ


それは いつの日か私にも訪れるかもしれないことだ


お姉さま方に いろいろご指導いただこう


ありがたく心に沁みることだろう


自由の孤独をさばさばと 日々に音させ 生きていけますように



玲子さん 実に長い月日 ひたすら尽されたあなたに


何を贈ろうか


あなたの好きな クッキー ラスク チョコレート







                 ☆