書くことは私の夜明け独りなる

今週のお題「書くこと」


思いのたけを書くこと
ノートが膨らむほどに書きつづった日々
それで気がすんだ
読みかえすことで自分を知った 学んだ 反省もした 


怒りや恨みの文字は乱れ 筆圧は強く 鉛筆の芯は折れた
赤鉛筆は柔らかくて折れやすかったな
読書によって豊かになった語彙
それらを思う存分に使って威嚇する 攻撃する 恐喝する 殺る


ノートを閉じて それはお終い 犯罪は紙面に静かに平らになる


決して口にはしないこと できないこと 卑劣であるか?
いや それを私は自身に赦す
そして酷暑の今夏 涼しい顔で日々を過ごした


喜びは 「HAPPY」これだけ なんとじゅうぶんなる幸い
「書く」は今やキーボードを「打つ」に代わった
それでも「書く」は健在だ




過去が私を傷つけにやって来ることがある しかし
「HAPPY」が味方となり砦となって守ってくれる


自分を責めてはならない やっつけてしまってはならない 信じること
真実はいつも我が魂のなかに 祈りの中にある




       日々是を吐き捨てるべく五七五   


       吾子ゆえに言をつるぎに鬼となる  


       大の男言い負かしたる語彙かなし  


       丑三つの孤なるを頼む鳩の声    


       捨つるものある幸いよ両の手よ 



             ゑぽむ  





                ・