クルリンとくせ毛に年の瀬を切りて

        
     


 昨日やっとショートカットになれた
 なんだか多忙で髪を切りにいく時間がとれなかったのだ
 珍しく寒く氷雨が降って 横浜では雪がちらついたという
 寒いのに頭はベリーショート! さっぱりした


 美容室のボスは画家
 掛けてあった画が夥しいローソクの抽象画 赤が基調
 知らず手を合わせた
 聴けば見たことはないが想像しての教会のキャンドルだという
 白もあったんだけど売れちゃったんだ
 白がほしかったなあ・・・買えない値段であるかもしれず
 サイズも大きかった
 

 また本の話をした
 近頃はみんな電車でも歩きでもスマホに操られてるもんね
 ま、そのうち飽きるでしょ
 しかしボキャブラリーの乏しさには驚くねえ
 なんでも「やばい」で済ましてる
「やば」の語源を知ったら使えないよ
 本は落ち着くし あっという間に時間が経って余計なことを考えずに済む
 

 若い作家の巧みさはかうけれど結末が今一
 成長してほしいね
 私たちが歳をとったというわけなのよね
 やっぱり古典に帰るしかないかしら


 カットは25分 「よいお歳をお迎えください」
 そうだそういう挨拶を交わす時とはなったのだ
 年末年始もなく日の続きとしかとらえてはいないが
 私とて大人として同じ言葉をお返しし良き歳を祈った






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