レースドールを創り直す

 
        

        

        


 これは修復とは言えないと夫が云いました
 なぜなら元と同じに作り直していないからです
 高々と掲げた花束は美しい手だったのです
 その手が無いのですから こうするしかありませんでした
 
 しかし美しい人形です
 三枚目の後姿はちょっと難度が高くて
 ご覧の通りになりました

 どうしてこうも壊れやすいドールが創られたのか
 儚いことですが
 私のような獰猛な精神を持つ者が
 こうして創りなおすのでしょうね





               ・