縁起でもない夢
夫がこの世から消えた夢を見た
地震か事故か解らないが とにかく荼毘にはふしたようだ
そしてそれが息子二人と私だけの野辺の送りなのであった
あとは長い手紙 葉書では用が足らなかった
かくかくしかじかこのようにあいなった
急の事とて家族で済ませた
献花などは固辞したい どうかご寛恕のほどを
と以上のようなことを長々と自筆でせっせと書き綴って耐えていた
そこで目が覚めた
あとは眠れなくなったので
こうしてここにしたためている
おかしいのは自分が消えないことである
いつも後の始末は私なのか?
逆の事はあり得る 充分に
夫もやや同じことをするだろう
語り合ったことはある
夢になって上映された
人生は驚きに満ちている
お詫びと感謝の手紙を書く気力があれば生きていけるだろう
お互いに
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