夕鳴き猫
ちび猫はよく鳴く
五時になったら夕焼け小焼けと一緒に鳴き始める
なだめてもすかしても おいしいごはんをやっても鳴く
おっとは当初はうるさい!どっかにやっちゃうぞ!と声を荒らげていたが
あきらめた風に名前を呼んでいる
赤ん坊が夜泣きするような そんなふうなことかしら
二時間も鳴くと大人しくなってじっとしている
次郎をおんぶして夜中の社宅の周りを歩き回ったことを思い出す
明日会社に行く夫を寝不足にはできないではないか
私は太郎次郎とお昼寝をすればいい
今外は強い雨が降っている
こんなときはどうしていたのだったかな
ちび猫は膝にのって見上げている 眠たげに
猫連れの旅もない
次郎を見舞ってプリンと柏餅を食べてきた
おいしいおいしい それはよかった
また来週に行くからね
大人のおやつは吟味して
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