陽がだんだん強まって来て桜が咲いて

ホントに外が明るくなったと思う

小さな灯りが無数にともって それが刻々と変化する

朝と午後ではその違いは明らかでうれしくなる

それでも明るすぎてまぶしくて目を伏せて歩く

せっかくの景色をもったいないもったいないと惜しみながら

小さな水仙に見入ったりする

この季節の物憂いこと

こういう人間にはちょっと毒

公園でビールを吞んでいるオジサマ発見 お花見ねお酒のみね

オジサマも桜を見ていない 

形而上の問題っていうのでしょうか

それらがないまぜになって うっかりすると黒い犬に手をなめられる

ささっと手はひっこめて今夜のおかずでも考えよう





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