当たり散らし事件簿

何かの拍子に夫が言った
「EPOMちゃんていい加減なんだね」
え? 私はいい加減じゃないわ
「いや いい加減だよ」
朝の出がけであったので 実に不本意だったが
そういうことは言わない方がいいわねと棒読みにして
送り出した


夜になって 考えた挙句に
ねえ 誰だって いってらっしゃいと言ったらその後 どうなるか
わからないのよ あまりな言葉は言わないようにしない?と提案した
それでも夫は言い募った 撤回しなかった だから諦めた


昨夜の事私が眠る前にやってきて
「EPOMちゃん ひどいこと言ってごめんね」と謝った
初めての謝罪!!!!!


そりゃ つらかっただろう お母さんが死んで お父さんが弱気になって
それを目の当たりにするのは 何歳になろうと 辛さは解かる
私はうんと若い頃に経験しているもの
だから親身でいられるというもの しかして夫は私に当たった


まあ二日間は悩んだわけだ 絶対謝らない人が 「ごめんね」を言った


私は本に没頭した そうすれば救われるからだ こうやって生きて来た
独りで耐えてきた 母の死も父の死も・・・さらぬ別れを


       

      この二冊象徴的 避難場所 安全確保!