悪人をかばってなんぼという人に出会ったこと

差し障りがあるかもしれぬが批判をおそれず書こう
もう10年にもなるある時 好むと好まざるとにかかわらず
順番で自治会婦人部役員の仕事がまわってきた


なあに 毎年のこと さっさとこなし終わればいいのだと思っていたが
問題が持ち上がった 致し方なく婦人部は管理組合に助言を恃んだ
おいで下さったのは 見るからに感じの悪い男と実直そうな方が二人

前者は席に着くなりこう言った
「えー私の弟は〇市で警察署長をしておりまして私は弁護士です 云々・・」
女たちはそれぞれにメモすべく持っていたペンをおき
椅子にもたれたり 天井をながめたり 頬杖ついたりして
男が黙るのを我慢して待った。
悪人を捕まえる者とそれをかばって生業とする兄弟
関係ないじゃん・・・感想は みなそれだった。


もうおひと方は実に御親切に解りやすくこれまでの経過をお教え下さった
それを丹念に筆記したのは言うまでもない。
ありがたくてみな頭を下げつつ質問などもして丁寧にお答えを頂いた。


二人が集会所から出ていって その刹那 声が上がった
「あぁ わたし 主人と結婚してよかったわぁ!」
もちろん私も同じ思いだった。。。


しかし 待てよ・・・私は外での夫の顔を知らない