「 おはなこ 」

       


近頃はなにかしら荒くましい内容の本ばかり読んでいたので
これはいいわと思って手にとった
少し古い本だがなかなか興味深くちっとも古くはない


体の部位の「頭」から始まっているのだが
まず「おとがい」から 「顎」(下あご)のこと
村上鬼城の「 相撲取りのおとがひ長く老いにけり 」と
大岡信氏の折々の歌に紹介されており
「単純な句だが哀感をもって迫ってくる」とあった
秋であるなぁと感じる句


リップサービスなどと言われるようになった言葉だが
ちゃんと「口あしらい」という言い方がある
使っていきたいと思った


ページは「頁」と違和感も無く読まれているが
英語なのだから当たらない 実は「ケツ」と読む
中国語では「一葉 二葉」という
yuriさんは専門であろうから はいはいとおっしゃるはず
「ヨウ」と似た発音のようだ 葉書(ポストカード)といいますものね


「こめかみ」は「顳顬」難しい字だけれど耳が三つに頁をつけて(こめ)
儒教の需に頁をつけて(かみ)
米を噛むのに動いた部処であり 神聖な行為だったということ


とっても嬉しい言葉があったので最後に記す
「鼻くそ」「鼻かす」と他に言い様がないのかと感じていたが
あった! 「おはなこ」なんと可愛らしくお上品なのだろう
今後は「おはなこ」と言いましょう。




              ・