死生観・・・
嵐山光三郎さんの本は好きでよく読む
これは最初はクスクス笑う場面があって やがて身につまされ
そして我が身に重なって自分に起きた事実となって
ため息ついて読了した
さて鎌倉駅東口改札を出て左に行くと御成町商店街だ
S藤手芸店の30〜50パーセント引き売りだしの案内葉書をもって
行っていつもの物を注文すると もう仕入れには行かないので
多めになさった方がと言いにくそうに仰る
いつもなら黙っている筈の私が「どうしてですか?」と訊くと
奥さんが出ていらして「はっきり申し上げることにしますね」と
3月いっぱいで閉店なさるのだと言う・・・
建物の耐震もあるしとのこと 古いがらがら引き戸のお店
数日して通りかかるとシャッターが閉まっていて
「忌中」の紙が貼ってあり S藤K彦さんが亡くなったとあった
(彦)という字を使った名前だとすれば5.60代?・・・と
享年70歳 69歳だったわけだ
お向かいの洋骨董屋さんによれば
店を閉めて近くの自宅に一足先に出てすぐ奥さんも帰宅してみると
居間で亡くなっていたそうだ くも膜下出血
「こうして終わっていくのねぇ」 しーんとなった
如月やよく人の逝く背の憶え ゑぽむ
合掌
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