手紙

古書店で当然ながら古本を購入すると
たまにレシートやメモや手紙がはさんだままのことがある
それは日付がはるか昔でありどこか遠くの町の名前があったりする
手紙のそれは掌編小説のようで 二冊買ったような気持ちになる



      


この手紙はここにアップするのは礼を失することとは充分に知りつつ
本が某宗教家のものでありもうずいぶん古いものであるし
故人になったから売りに出されたのだろうとおゆるし頂きたい

四人兄弟の長兄に宛てた末弟からの手紙
兄は本を読みつつ弟を思っていたのだろう なんと返事をしたのだろう



      


このような石段がいくつもある その一つ
兄さんは上っていったのだろうか そして月日は経った





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