徒然に


スポーツでも何でも勝負というものは好きになれない



ゴルフなんてまだるっこしいものは尚のことだ



しかし相撲はいいなと思う唯一のもの



とはいえ両者 どちらが勝ってもいい



負けた力士が気の毒と思うばかりだ



髷は乱れ 体中に土がつき 時には血がにじんでいたりして



「辛かろうなぁ 悔しかろうなぁ」と心から思う



だから見ないようにしている



それに去年亡くなった義父を思い出すから切ない・・・



そして遠い昔の父を想う



物静かな人だった 怒ることなどなかった



感情を表に出すこともなかった



大人にも子供にも丁寧で優しかった



一度だけ ドキリとしたことがあった



母が逝ってしばらくして 次兄のことをこう言ったのだ



「あの男はな おばあちゃんを突き飛ばしたんだからな 許さん」



亡母と次兄は供依存だったのだ



お互いが好きでありながら憎み合っていて離れられない



話し始めは和やかなのだがやがて言い争いになる



私はその光景が頭から離れず 思い出すと苦しい



母は最期まで次兄を想っていただろう



しかし 夫婦とはこうしたものなのかと父の言葉で今更に考える



太郎も穏やかな性格かと思っていたら 一度キレて父親に手をあげた



何年も過ぎて 夫はゆるしたようだが



私は金輪際 許さんと思っている



暴力はいけない 戦争の始まりなんだから



次郎は「僕は父母には絶対に暴力はふるいません」と一筆したためた



神経質で弱い子だが 真実正しい 歪みがないのが弱点といえるのかな



太郎も次郎もスポーツは苦手だった 特に球技がダメだった



「ひとのボールを取るなんてやだよ」「蹴っ飛ばすんだよ」



「棒でボールをぶったたくんだよ」「サッカーもバスケットもこわいよ」



実に情けないが致し方ない 私がそのように育てたのだろう



勝負か・・・



(人に勝つより自分に勝てと〜♪)



(勝った負けたと騒ぐじゃないよ〜♪)



ほんとうに そう!



自分に勝たなくちゃ 何にもならない 一番の敵は内側に居る



脅しつけてくるのも 不安をもってくるのも すべては私の中の私だ



もうとうに居なくなってしまった両親とそのまた親の親



私と私の子と そしてまだ見ぬ子供の子



皆ペアになっては 様々な事に思い悩んだり



ふとしたことで泣いたり笑ったりするのだろうな



あぁ いろんなことがしたい いっぱい創りたいものがある



昼間が20時間ぐらいあったらいいなぁ



眠る時間は必要不可欠 たっぷり眠りたい



お義父さん お父さん と呼んでみる



お義母さんとお母さんは 少々気に入らないので



写真の前にお花を置いて 朝な夕なに手を合わせる



まあ 徒然に・・・・・






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