歩いてアラカルト

        

       残ってたペンキをタダで都合して  ゑぽむ


由比ヶ浜通りの 何屋さんかしら・・・ パレットみたいなお店
そこに似合わないおばあちゃんが留守番の様子
半開きのドアに老いた腕が見える。




        

      
     もしかしてある日突然消えたらと  ゑぽむ


大きな商店街もちょっとのぞくと廃屋がある
いつまでもあると安心していると あっと言う間に更地になる
もったいない景色だから撮った  これほどの草の繁茂
どんな人が住み語らっていたのだろうか




        

     これやこの野スミレの種つかまえた  ゑぽむ


春浅い季節のスミレは可憐だった 根っこごともらって鉢植えにし
葉っぱが大きく伸びてすくすくそだって実をつけた
ある日 三つに分かれた尖った種子が広がっていた と思ったのは
種ではなく 空の入れ物だった パッと種を遠く飛ばしたのだろう
来年蒔こうと思って気をつけて紙にくるんで待った
来年の冬の終わりに蒔いてみよう 野スミレがいっぱい咲いたら
どんなにうれしいかしら  芥子粒ほどの種 たいせつな種


       


        






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