あまりにも悲しかったものだから
あまりにも悲しかったものだから 古い本を棚から取って出かけた
午後にペット葬儀社を予約して コバにはアイスノンをつけて・・・
気をまぎらそうと読み始めたら「こら考えろ!」とこんな文が
筒井康隆さんの本に猫が出てきたんだったかなぁ 泣けちゃった
コバごめんね 本を閉じて コバを想った 想った 想った
百輭先生だって泣いたんだ 誰だって泣いていいのだ
太郎のコバは太郎だ コバは太郎で 太郎はコバで
子離れしようにも無理だった だから太郎を想ってコバを撫でた
私は母親だもの いつまでも小さい太郎次郎を抱くお母さんだもの
コバは猫の国に行く途中で沖縄に立ち寄っただろう
「相棒! じゃあね バイバイね ありがとうね」
きっと言って飛んで行っただろう。
箪笥からおりてこなかったみけがやっと下りてきてゴハンを食べた
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こんな身になった理由を知りたいか ゑぽむ
勝気で我慢しすぎてこんな姿になっちゃった まるで私
カマをたたもう 目を閉じよう 手を合わせよう ねえカマキリ
もう秋が来ているよ 外はすだく虫の音が満ちている
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