鎌倉亀ヶ谷切通し


なんとも表現し難い夏がやっと過ぎて行ってくれた


久しぶりに切通しを歩こうかという気分にもなろうもの


夫の支度が遅い ふつうは妻が時間がかかるものではないか


5本指のハイソックスにふと思いついて悪戯描きをした


        



        

        


        

       切通しにある地蔵尊 岩に彫られたお地蔵様の顔が
       長い年月にさらされて定かでなくなっている



        

       この石積みは当然 ひとつひとつ人が積みあげたもの
       びくともせずに木の根まで面倒をみている



        

       声掛ける隙さえ見せぬノラなりき  ゑぽむ



切通しを下りきった畑にいた猫 逆光なのに存在感のあること


キキだったらこんなふうに生きのびて威風堂々たるノラになっただろう







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