真実正直でいること


        

      お母さんYシャツ毎日洗ってる   ゑぽむ




        

       きら眩し額装の妙ありきたり   ゑぽむ




        

      さらさらと小川がいくよ晩の秋   ゑぽむ





黒猫のキキはよんどころのない事情でよそのお宅で幸せに暮らしている


まるで吾子を捨てざるを得なかったように辛かった


でもキキはそのお宅のお母さんと娘さんにすぐに懐いて


実に可愛がられ嬉々としていると聞いて安心した


夫は生まれて初めて「ごめんね」という言葉を口にした


ただの仔猫のことではない


私たちの結婚生活を象徴する出来事だった


この先 夫婦として穏やかに暮らし 息子等を見守ってゆくために


最低限であれ力と思いやりを持っている義務がある


私はありていに言えば彼に殺意さえもった


夫だって後悔したのだ


たくさんの数え切れない後悔を指摘してしまった妻


そんな資格なぞあるはずもなく 愚かではあるが言わねばならなかった


話し合って 脂汗と冷や汗さえかきながら


翌日 二人はホっとしたのだ 肩の荷を軽くし得たのだ


仮面夫婦でいることなくこれからを正直真実に生きていくために


大切な家族をもっと愛しく見守ろうと誓った


そして 大好きでいた昔を今に取り戻したかに感じる





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