実に久しぶりに短歌詠み


     人間のなりをしている魑魅魍魎我ら傀儡藁の人形



     高飛車に出る快感は知らなんだ何をかもをも放る両の手



     化け物の正体見たりそは母とイデオロギーの介入とす



     ゼラチンのような脳ミソがマーライオンごととどめなく出る



     藁束が頭に詰まっていたとても光る季節の来たる信じて






久しぶりに詠めばこんな体たらく しかし嘘はつけない
思いはこんなところに至る どうすればいいのだ
しかし希望は捨てずにいよう
一人ひとりの小さな世界がやがてつながっていきますように
この汚辱に満ちた今がどうかなくなる日がきますように



        


         アフリカの喜望峰の昼むしろ(花)





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