あれこれと望みなくしてそぼ歩き


        




        

      うしかえるねこ待ち顔の家おかし  ゑぽむ




        

      桐屋敷きり拓かれて影もなし   ゑぽむ




        

      敷きつめた赤絨毯の清らなり   ゑぽむ






「無事帰る猫が待つのか微笑まし」といった一枚目 楽しい



鬱蒼とした格調高いお屋敷だった 相続のためだろう
木は残されて思わぬ晴れ舞台となった気分はどうだろう


赤絨毯の国の塔は腐敗しきっている
だが自然はこうして清らにある
この上を歩くのは神だけか





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