足掛け二年


足掛け二年なんて言い方をしなくなったし 


人が言うのを聞くこともなくなったなあ


もしかして方言かしらと検索したら


「足掛け」とは「オットマン」と出てきたので笑った


暮れから次の年にかけてあった事柄をさして足掛け二年と言い


翌々年を足掛け三年というので 間違いはないらしい


死語になりつつあるのかも


まあ とにかく 足掛け二年 按配が良くなかった


よくもまあブログの更新を休まなかったものだ


休んだら終りだと自分を励ましたからなのだが


一昨日も具合が悪くなり


かかりつけの病院に行き


「先生 明けましておめでとうございます


 今年もよろしくお願いします」と言ったのだから


今年も宜しくお願いしたい気持ちが山々なのだ


「一週間分の薬を飲みきって下さいね」で済む程度なら良しである


ところで気になることがある


まあずいぶん以前からなのだが


中高生の会話


チョウヤバッ マジソレッテ マジマジ チヨウマジ


彼等はこの繰り返しで事が済んでいるのかとびっくりする


むろん 話し言葉(だとして)と書き言葉は違うから


作文に このカタカナは使わないのだろうが 心配!


きちんと思いを伝える 感想を述べる 会話をする


そういうことができないのではないかと


ニュースで事故で電車が止まった場合のインタビューにも恐れ入る


いい大人が「チョウヤバイです」と平気。。。


会社でも「課長わたしチョウヤバクテ遅れました」となるのかな


そんなことはないか


つらつら思い出すに言葉が気になりだしたのは


「ムカツク」あたりからだった


それは私自身がバスに乗ると酔うので勘違いをして吐きそうなのか


身体的な気持が悪いのかと思ったら 気に障ったという意味だった


息子たちは使っていただろうか 使ったかもしれない


そういう言い方はおかしいからやめなさい


太郎は私の頭が(古典乙Ⅰ)で止まっていると知っていたらしく


言わなかったが友人同士では使っていただろう


固定電話での呼び出しであるから こういう事があった


「あぁボクは山川と申す者ですが太郎君は御在宅でしょうか」


可笑しくて「はいご在宅でございます お待ち下さい山川殿」


次郎はどうだったろうか


友達が遊びに誘いに来る呼びかけが奮っていた


「お〜い 次郎君 遊ぼうよ たまには光合成しようぜ」


二人とも運動が大の苦手で外の球技は特にダメだったな


携帯電話を高校生が持ち始めた頃


次郎から「もうすぐ帰るからね」と電話がきたので


どこからかけてるの?と訊くと 「ん? 路上」と答えた


ちょっと進んでいる友達から借りての電話連絡


ほんとうに面白い過渡期だった


足掛けから始まって妙なところに来てしまったが


まあ とにかく正しい日本で正しい日本語を嘘をまじえずに


使っていきたいし 聴きたいものだ


彼誰時にだらだらと指のおもむくままに あっ筆 か






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