人形の表情

過日 沖縄の娘から電話があった(お嫁ちゃん)


「お母さん 私の携帯は10分で切れば安いんです 


 だから何度か切りますね」


あら お母さんが折り返しかけるわよ!


そう言って かけ直すと


「済みませんお母さん」と言う


いろんな事を話した 娘との語らいは楽しい


「沖縄は・なんくるないさー・ですから内地の方は戸惑うんです


 私はそのものずばりですから何一つすぐ決められないんです


 太郎クンはじれったいと感じているでしょう」


しょうがないのよ 我が家は転勤族で 右か左か 有りか無しか


即決定で暮らしてきたし そこで育ったのだからね ごめんね


「お母さんって スーパーお母さんですね!」


???違うなあ まったくの弱虫だ 強がっているだけ


「スーパーマーケットよ なんでもあり うふふ。。。」


そうなのだ


太郎には「あんたなんか反面教師にすらなれない」と言われた


「ボクは結婚しないあんたの遺伝子を残したくないからな」


拝聴させていただいていた 黙って 反論できなかった


亡母は口をすっぱくして言っていた


「子供から手を離してはいけない 目を離してはいけない」


だから風邪や喘息は仕方がないとして


怪我ひとつないよう(見張っていた)


15歳になるまでは・・・


以後はそれぞれ鎖骨骨折(柔道)腕骨折(バイク) 


これは彼等の「自己責任」


事故を起こしたり 遭ったりしなかったのは ひたすら運だ





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人形を作るのが趣味だった 今はできない 疲れるから とても


こんな懐かしい写真が三枚出てきた


なにせフィルムの時代のもの 



        


        


        



こころなしか 淋しげだ 悲しそうだ そうね 表われている


あの頃の自分を励ましに出かけて行きたい


深い意味を知っての「なんくるないさー」





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