三月一日


ビバルディの四季のなかで一番好きなのは冬だ
そして「みんなのうた」でずいぶん昔に放送されていた
この歌詞がとってもいい
母はとてもとても厳しい人だったから
恋しいとは感じなかったのだが
今 やっと母を赦せるようになった 理解ができたのだ
なんという長い年月を要したことだろうか
私は可愛がられて育ったのだ それを思い出した
そして多くの本を読んだことで
亡父の母親のような気持ちになった
亡母になり代わったような心地になった


この長い時間を与えてくれた天に感謝する
そして次郎 お前がいてくれたから・・・
お母さんは思いのほか多くの書物に接することができた
太郎は私を追い越し本を紹介してくれた
今はまだ雪が残っている
お前たちが生まれた仙台ではあと何度雪が降ることだろう
でも春は来る 約束どおりに花咲く春がくるんだよ




               ・