ホームより


        

      切通し定家かづらのひねくれて   ゑぽむ



北鎌倉のホームから私道の切通しが見える
その山から繁り垂れる植物の中にテイカカヅラの花が白くあった
偉業をなした藤原定家 その名前のわりには小さくて花弁がねじれている
定家は内面がこんなだったのかなぁ・・・っと想像する
まるで思春期の少女のような風情だ
しかも有毒!
定家が歌を評価する言葉は刺すようだったという
そこには相手を打ちのめさずにはおかぬ厳しさがあったとある
立ちあがることも出来ずにへたりこむ歌詠みも多くいたのだろうな
真っ白な時はほんのわずかの花 







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