新しい世界を知ること


        


「新しい」と言うにはまったく当たらないことなのですが
本を読むことがなにより好きな者である私にとって
出会えた僥倖といえます。
こうして毎日当たり前にPCをひらき言語をもって表現する機能を
自分が持っていることを なぜなのか不思議に感じることができました
世界中に耳が聴こえない話せない人がたくさんいます
そこに手話といういわゆる後付けの手法があり
あたかも両者がすべからく通じ合ったかのようでありますが
そうではないという事を切実に感じられました。


もしも耳から栓を抜くことができたなら
いいえ そうではない 聴こえながらに何も理解しないよりも
もっとすごい世界がある
それをこの本は教えてくれました。


「著者」と「彼」との交流 これを翻訳した「彼女」
序文をよせたオリバー・サックス博士
力とはこういうものだと示してくれました


本読み冥利に尽きると感動しています。







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