トンビがくるりと輪をかいたよぉな〜ほい


        

     来ぬバスよわたしや油揚なりとうない  ゑぽむ


シルバーホームの屋上は草が繁茂している
そこに餌食となる小動物がいるの? 霞か雲か〜? 鳶は仙人
いや食べ歩きの観光客の美味しいおやつをねらっているのだ
なにも持っていないが この身がさらわれたら大損だと思った
私は私が大好きだ 誰も愛してくれなかったから 
だからトンビにさらわれたくはない
もう油っけもないからパサパサしているよ
あっけにとられるのは夫であろう どうか早くバスよ来い



       油揚となってさらわれ秋の空   ゑぽむ







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