生き物の温みは語る秋の色

今週のお題「秋の気配」


  何と言っても秋である


  おまえ あっちにいってくれないかと 懐く愛猫につれなくしていたが


  こんな景色をみた


  ・・・ここで画像を! ない! ないないない! 消去していた!


  致し方ない つぶさに語ろうか


  パリーもどきの軒下レストラン

  
  六十半ばのオジサマの肩に黒猫が襟巻のごとくおる


  その目は金色をして 私をじっと見ているはないか


  「おばさま 秋ですね 金色の銀杏の散れる時とはなりました」


  おお 猫よ 名も知らぬキミなれど 想いは同じ


  撫でてもみたいが いかんせん 他人の男の肩なればそうもいかぬ


  何故消した?! あぁ 幻であったのかもしれない


  しかと目が合い 語り合ったることは事実


  我がしとねにみけが待っていた さっきの黒は姿を変えたお前だったかい?


  そろりとすべりこみ みけをなでた そっと抱いた


  あたたかなちひいさきものよそは猫と


  わたしは ひたすら眠った






                 ・