邂逅に三十一文字のあり嬉し
昨夜きくしゃんから電話があった
そしてなんと、なんと、悠作兄さんとお話することができた
奥様を見送られたばかりの兄さんは それでも声に力が戻っておいでで
お会いしたことがないにもかかわらず 話ははずんだ
短歌を長年結社に所属し詠み続けていらっしゃるとのこと
私はもうたまにしか詠まなくなったが
しかし十五歳から始めたのだから また取り組もうと決めた
胸のうちからこみあげる言葉をしかととらまえて消える間際につかまえる
そんな力をいただいた
このごろ 実は嬉しいに付け かなしいにつけ 疲れていた
それらをそのまま詠もうと決めた
ノートに書き綴るだけのことだが
私のライフワークを再開である
・ 姉兄よ秋の想いを背に負いて人世を我に教えたまわむ
・ 父母逝きて愛憎見えし兄姉のその悲しみをいかにとやせむ
・ 地は揺れて裂けて不穏は世を覆い我等平穏去りて久しも
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