お兄ちゃんウンチ

今週のお題「今だから言えること」


 昨日の「俺だ」の兄との思い出
 どこに行くにも子守の役目だったのだろう
 自転車のハンドルのところに台をつけたのは父だったのかもしれない
 5歳くらいの妹を13歳の兄が釣りに連れていくことはよくあった


 釣りというのは時間が長い
 清らかな浅瀬でどんな魚が釣れたのだろう
 私は草花枝で遊びながら 兄のそばを離れないでいた 


 ところがもよおした
「お兄ちゃん ウンチ・・・」 「え? ず〜っとあっちでしてこい」
 とはいうものの 怖い 何かがいるかもしれない
 兄の背中から五歩ばかりうしろで「うーん」とした


「EPOM!臭いぞ くさい!!!」 振り向いて あぁ〜あ。。。
「お兄ちゃん 紙ちょうだい」
 どうしたんだっけ 私のポケットに入っているはずのちり紙が無かったのだ
 手拭いを裂いてくれたのだったかな


 そしてどうしたんだろう 穴を掘って埋めたのか?
 いやいや そのままだったのだろう
 5歳のウンチは肥やしになったか


 今だから言える話 お外でウンチ





               大吉