たそがれ
昨日「かわたれ時が好きだ」と書いて
詩を思い出した (たそがれかわたれ星ひかれ)・・・後が思い出せない
本棚に行って背表紙をながめ「これだ!」と開いた しみだらけの頁
谷川俊太郎さんの詩集だった 憶え違い・・・
たそがれくさかれほしひかれ
よかれあしかれせがれをしかれ
たそがれくまかれ
きつねかれ
けれどおちうど
かるなかれ
たそがれはなかれ
みずながれ
なかれたたかれ
かれののわかれ
十代の頃に買いもとめた本だった 購入月日が記され
旧姓で名前が書いてあった
こういう詩を太郎に読み聞かせしていたのだ
「よかれあしかれせがれをしかれ」・・・ごめんね(苦笑)
「たそがれ(誰そ彼)」は黄昏であり 対し 「かわたれ」は「彼は誰」
この言葉は遥か遠い昔に朝日新聞の天声人語で知ったのだった
実に学びの場であった 「素粒子」の数行も素晴らしかった 昔
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