たわむれに本歌取りなぞいたしける

  桜花散り果てかねてあはれなり人の占めたる位置のはだらに  ゑ


にわかにかき曇ったと思うや雷鳴が響き渡り風雨強し
そこを歩くのもまた佳きかなとばかりの偶然
花は降る雪のごとくあり嬉しきことかぎりなし
洗濯物の濡れるを見てこの節に外干しででかけてはいかんと言いつつ
小さな野花に身を屈めしているうちに
夫の背中はどんどんと遠ざかる・・・山ではぐれる訳を知る・・・
えいや!慣れたる道なり 追い越す勢い 


さて本歌取り 本歌 木下利玄

  牡丹花は咲きさだまりてしずかなり花のしめたる位置の確かさ





いつもは必要な物のみカゴに入れるのだが
空いたスーパーマーケットをじっくり歩くと!

        

      食べっせと義父の声なるおかき餅   ゑぽむ

実家に行けばコタツの上にいつもあったおせんべい
食べ始めると止まらない おいしいね、おいしいね、おいしいね
夫「おお!じい様のせんべいか」
北鎌倉匠の市で編みつつ売る人の手に見惚れ買った小籠に盛って





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